1995.7.15
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
虞麗偉徒
第66号

ミニコミ誌『虞麗偉徒』第66号より一部抜粋
文責:知内NAGOYAおぐらンパスぐれいと勢護

なぜ7連勝!? 小倉の帰る場所は?

 はーい皆さん、元気ですかぁー?私のサッカー熱は、ほんの一時的なものではないか?とちょっぴり自分を疑ったこともありましたが、そうでもなさそうです。小説もまだまだロングロングロードを歩む(=長続きする)ことになりそうですし、店の事務所はプリントアウトした小倉のイラスト(自分で描いたやつ)がベタベタと貼られているし…。

 さて…名古屋グランパスエイトですが…一体、何が起きたというのでしょうか?7月8日現在で、7連勝!優勝の可能性もある?…フフフ。私は、連敗している最中に、虞麗偉徒紙上で…今季終了時にベスト3に入る!という予想をしているのだ。ヴェルディと最下位争いをしている時に、3位になる!と。もしかしたら…ドリィムズカムツルゥかもしんなーい…。

 だども、おら、「手鼻」しに喜べねーだ(だけれども、私は手放しに喜べない)。今、感じていることを率直に述べてみようと思います。

 小倉隆史がケガして出場していない最中、名古屋は6連勝を飾る。6連勝する前に、小倉が出場して1勝しているため、合計で7連勝となる。最高が2連勝だった名古屋が7連勝なんて、どう考えても尋常じゃない。

 ストイコビッチを中心に、名古屋の“型”が固まりつつある。小倉や森山がケガで欠場している間に、岡山や平野などがFWとして頭角を顕してきた。それはそれで大歓迎ではあるが、私が懸念しているのは…「小倉がいなくても名古屋は大丈夫」という、至極短絡的な意見が出てきやしないか、ということである。

 意見だけならまだマシだ。そんなの無視すりゃいい。もっと問題なのは、小倉が復帰した途端に名古屋が「元に戻る」(=弱い名古屋に戻る←失礼!)羽目になり…小倉自身の活躍の場がどんどん狭くなっていき、遂には居場所が…なくなってしまう!?

 …ということはない、と、信じたい(願望)。小倉のいない間に、名古屋は強くなった。理由はともあれ、これは厳然たる事実。小倉が復帰して、更に強くなった…となればよいのだが…。小倉が、成功していた名古屋の型を壊している、なんてことにでもなったら…。

 マスコミって勝手だからね。独断と偏見に基づく意見をあたかもそれが最も正当であるかのように押しつけがましく我々に突きつける。けれども状況変化にはとっても敏感で、それにぴったりと調子を合わせて主張も変化させる。

 彼等は巧みな論法を用いてくるから…私のような知識の浅い人は無意識のうちにマスコミの“信者”になっちゃうんだよなー。送り手(=マスコミ)も受け手(=我々)も、もっともっと長い目で見てあげてもいいと思うんだけど…。ヤボな意見なんか、無視しちゃえばいいんだけどね。

 本人も、今、歯痒い思いをしているはず。実力がモノを言う世界。何らかの結果を出さない限り、生き残れない。活躍できない理由が、例え本人に非がないケガであったとしても。

 君は、笑っている時が一番輝いている。そして君のベストスマイルは、君がゴールを決めた時にだけ見ることができる。ニコスシリーズでは、ベストスマイル以上の最高の笑顔を、名古屋グランパスエイト優勝決定の瞬間に見せて欲しい…。


サポーター・個々の事情

 サッカーが突然好きになってすぐ、私は“2002年ワールドカップ招致フレンドリークラブ”の会員になったんですよ。うちの店に、“売り物”としてその会員証があったから。で、マスコットキャラクター決定の人気投票に応募したんです。そしたら…厳正なる抽選の結果、オリジナルスポーツグッズが当たってしまいました。結構大きいバッグ。500人しか当たらないのに…。私が当たる位だから、競争率が低かったんだよ、きっと。もしかして、入会している人、少ないんじゃない?なんて…。盛り上がりにイマイチ欠けているような気がする。日本でW杯なんて…無理!時期尚早!なんでしょうかね。

 私も、好きにはなったけど、他にもっと好きなことあるし…。サッカーと北海道だったら、迷わずに北海道選ぶもん。ドリカムも好きだし、カレーライスは大好物。上原さんの細い目も、あわちゃんのデカい口も、坂巻さんにセクハラするのも好きよ。沢山の好きなモノの中のひとつが、サッカーだから。決して、1番!ではない。

 …正直言うと、別に日本でW杯やらなくても、いいと思っている。サッカーが本当に好きな人の中には、絶対日本でやって欲しい!っていう人もいるんでしょうね。そうなれば無条件でW杯出場できるからね。それは喜ばしいことではあるが…。そうじゃなくて、予選からはい上がって、実力でW杯出場することの方が重要じゃないかなー。

 チームか、選手か…っていうのもある。名古屋グランパスエイトが好きなのか、個々の選手が好きなのか。私の場合、例えば小倉隆史がヴェルディ川崎に移籍したら、私もヴェルディのサポーターになってしまうのか?…判らない。

 最初の頃は、録画した短いサッカーのダイジェストでさえも、名古屋のシーンしか観なかった。他は全部早送りしていた。…その僅かな名古屋の部分の中で、私が本当に観たかったのは、小倉だけだった。他はどうでもよかった。

 でも、段々とハマっていく。名古屋にも他に魅力的な選手はいるし、名古屋以外にも好きなチームや選手ができてきた(ベルマーレは、よい)。

 人の気持ちはコロコロ変わる。変わったことを誰も悪くは言えない。心底名古屋を好きな熱狂的ファンも、私のようにテレビしか観ないアッパラパーな人も、贔屓の選手が名古屋に移籍したから名古屋を好きになった人も、名古屋の勝ち負けにしか興味のない人も、観客席で花火ブッ放す人も、全て、グランパスサポーターでいい。

 「そうではなく、こうあるべきじゃない?」とは言えても、高飛車に見下して、「君は名古屋のサポーターではない」なんて言うことは誰にもできない(実は私の本意ではない部分が多少ある)。従って、名古屋を捨てた人に対しても、誰もそれを責めることはできない。

 人それぞれ、なんだ。自分と同じモノ(=サッカー観・サポーター観)を他人に求め(悪く言えば、押しつけ)たいのは判るけれども、限界がある。個々、好きな理由が違うから。その違いはサポーターの個性。無個性にすれば統制がとれて楽かもしれないけど、それじゃあ軍隊だよ。…いいじゃない、てんでんバラバラで。けしからん!と感じることがあったとしても、人に“失格”の烙印を押せる程、我々は偉くない。

 …但し、人として許されない行為をするのは論外だよ。我々はサポーターである前に、人間なんだから(両者の境目はイマイチはっきりしないような気もするけど…)。

 名古屋を「去る者は追わず」。思い入れの度合い・形態・表現方法は「十人十色」。そして新たに名古屋に「来る者は拒まず」。


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