1995.9.20
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
虞麗偉徒
第68号

ミニコミ誌『虞麗偉徒』第68号より一部抜粋
文責:知内NAGOYAおぐらンパスぐれいと勢護

審判の質・OGUの嘘

七月七日 坂巻はぎえ

 今日は七夕です。皆さんは何の願いごとをしたのでしょう。私はまだしてません。これから考えようかな?今日は朝から私の方が頭が痛くなり、病院へ行きました。しばらくは通わなくてはいけなくなりました。本当に親子で病院通いばかりで嫌になります。

 西岡が今日、店に買い物に来てくれました。髪を切り、モンチッチみたいな髪型になっていました。風邪をひいていてとても辛いと言っていました。バッティングセンターのバイトを辞めたそうです。社長さんと喧嘩をしてしまったそうです。だから今は、キャディーのバイトだけなんだって…。学校もまだ続いてるってさ。頑張って欲しいね。

 名古屋グランパスが好調ですよね。現在6連勝だもの。一体どこまで続くのかな?明日も試合があるから、原ちゃん楽しみだね。明日は鹿島とだよ。


七月一二日 知内勢護

 今日は、小倉の夜勤募集ポスターを見て応募してきたアルバイト志願の男の子の面接をした。感じのいい奴だったので、うちの店に馴染むと思う。坂巻さんと同じ福島出身で、サッカーをやっていたらしい。あの絵を見て、それが小倉隆史だとすぐに判ったのではないだろうか?ちなみに彼は、アントラーズFAN。

 そして夜七時、運命のヴェルディ対グランパス戦。Vゴールで惜しくも敗れた。でもニコスにつながるいい試合だったと思う。NTTの《J's GOAL》に電話かけまくり。途中経過にドキドキしていた。七連勝でストップ…でも快挙ではないか。上野くんと上原さん井上くんにポケベルメッセージ「ナゴヤマケタ」を入れた。俺は、きっとずっと名古屋を応援する…byちょっと酔っている知内勢護。

 「負ける日もあるだろう。勝つことだけが目的じゃない…」


七月二二日 知内勢護

 マリノスがアントラーズに勝利し、すんなりと優勝を決めた。グランパスはガンバに《初》勝利し、九五年サントリーシリーズ第四位の成績を修めた。最初の八試合、一勝七敗でドン底だったチームが四位というのは大健闘ではないか。思うに、今季は前半不調だったグランパス・ヴェルディ・レッズが後半急な追い上げを見せ、大混戦になり、先が読めなくなって非常に面白くなった。ニコスシリーズはこの三チームの優勝争いになるのでは…?マリノスは前半(=ソラリ監督が早野監督になる前=松永の辞める前)の好調なしに今日の優勝はなかった。三チームの急追は脅威だったはず。結果的にこの三チームはマリノスに続いて二・三・四位を占めてしまった。グランパスの後半の活躍は特筆に値するものであり、もしこの勢いのままでニコスに突入すれば優勝間違いなし(但し、ミスジャッジなしが前提)。

 勝負は結果が全てではない。その過程が重要でもあるとも言えるが、後々論じられるのは結局結果だけのような気もする。名古屋は今回、チーム初の第四位という快挙を遂げた。これは優勝への単なるプロセスでしかなかったと、ニコスシリーズ終了時に笑って話せるよう、我々サポーターはより一層白熱した応援に精進する次第…。


 ちょっと古い話題ではありますが(
小倉のサインボールをもらう前の話)、こんな内容の殴り書きがあったので…。それにしても、審判というのは《絶対》なのでしょうか。抗議は一切受け付けないのでしょうか。試合のレベル向上のためには、選手の質だけではなく、それに伴って審判の質も高めていかなくてはならないはずです。

 審判も人間なのですから、ミスを犯します。その審判が絶対的権限を振りかざして、《間違い》を《正しい》に転化させ、勝ち負けのすり替えすらも《赤子の手ひねり》同然…そしてそれはどう足掻いても覆らない…。

 選手はイエローだのレッドだの、審判によって即刻処分される。常に正しいという位置付けにある審判に対しては、どこからも何のオトガメもない。審判は人間ではない。フィールド上では、絶対的《神》の存在なのだ。

 そして選手は当然《人間》だから、上手下手・喜怒哀楽・間違いがある。神たる審判員はそういった愚かな人間ども(=選手)を一生懸命なだめ説き伏せてくれる、ありがた〜い存在。そんな神に対して怒りを露にして抗議するのはもっての他。…こんな茶番の繰り返しを我々は決して見逃さない。いつまでも忘れない。そしておそらく、誰もいなくなる(観なくなる)…。

 相撲のように、我々に判りやすく、納得のいくような説明が欲しい。「行司軍配は…差し違えで…」に倣って、「主審の判定は〇〇選手にレッドカードでしたが、協議の結果、出し違えでイエローカード…」なんちゃって。ま、少なくとも監督にだけでも《物言い》の権限を与えてあげてもいいんじゃない?…。


 名古屋は九月一六日現在、七勝三敗で第三位。《ピクシー》ストイコビッチが出場した七試合は全て白星、出場しなかった三試合は全て黒星…。

 単純に、「ピクシーが出れば勝つ/出なければ負け」という公式が導かれる。私は、そうとは考えたくないし、そんなふうにしか名古屋を評価しないマスコミには少々(凄く、じゃない)腹が立つ。ベンゲル監督も「ストイコビッチがいなかったから負けた、とは思わない」と語っている。

 Jリーグが始まってから、ずーっと下位に低迷していた名古屋を強豪(って呼んでもいいよね?)に仕立てあげたベンゲル監督は、とーっても偉大(GREAT!)である。私は名古屋の中で、彼の言うことだけは信じることができる。何があっても彼だけは信じる!

 個々の選手の中で眠っていた才能を呼び覚まし、選手間の連携を整えて独自の《チームプレイ》《スタイル》を構築し、そして何よりも眼に見える《結果》を出した。サッカーにまだまだ疎い私でもその位は判る。

 言葉は要らない。結果を出せ!「毎試合ゴールを決める!」なんて言う前に、毎試合、当たり前のようにゴールを決めろ!そうすれば自ずと九〇分間フル出場できる(させてもらえる)。

 「途中交代の小倉」だと、私はそれが当たり前なのだと、思っていた(実話!)。ベンゲル監督は小倉を大切に大切に使っているんだなぁと、信じていた。小倉自身もそれでいいと思っている…と思っていた。最近雑誌で、ノーゴール続き・途中交代で小倉が夜眠れないという記事を読んで初めて!そうじゃあなかったんだ…と知った。

 九月一六日のサンフレッチェ戦で遂にスタメン落ち。途中出場もなかった。単なる力量不足…ベンゲル監督の見る眼は相当厳しい。スタミナが続かずに疲れている選手は、やる気満々・フル充電の控え選手と即、入れ替える。

 名古屋グランパスエイトは強くなった。でもあらゆる意味で「信じる」にはまだ不足しているものが多々ある。残念ながら、「信じる」ではなく「信じたい」という《願望》にとどまっているのが現状。誰もが何とでもいくらでも大きな口を叩ける。私は今まで、それらをついつい鵜呑みにして、信じてきた。でも…我々が求めているのは、出任せの言葉じゃない。恰好良いプレー・至高の結果・感動・ときめき・歓び…。

 J試合出場にしろ、年俸にしろ、日本代表にしろ、その選手への《信頼》がモノを言う。「あいつならきっとやってくれるに違いない!」って信じてもらえれば、欲する分だけ自ずと手に入るはずだ。信じてもらうには、それに見合うだけの《活躍》をしておかなきゃ。

 ま、取り敢えずはベンゲル監督に信じてもらえれば大丈夫。私の言うこと、信じなさい!(誰も信じてくれないだろうけど…)

 最後に、マスコミへ。「勝利は外国人選手のおかげ・敗北は日本人選手のせい」っていうの、やめて下さい!


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