1996.8.20
名古屋グランパスエイト 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE
虞麗偉徒
第81号

OGUの本音は!?

ミニコミ誌『虞麗偉徒』第81号より一部抜粋
文責:知内NAGOYAおぐらンパスぐれいと勢護

小倉隆史  『Number』Atlanta1996・緊急増刊号、見ましたか?

 ブラジルの猛攻から日本のゴールを死守した川口能活の、「内部告発」。

●攻撃陣と守備陣の「意見対立」。

●敗れたナイジェリア戦の「監督戦術批判」。

●世界大会にもかかわらず、チームが「ひとつ」になれない。「純粋」じゃない。

●最後まで修復できなかった、チームの「輪」。

●キャプテンに一度でいいから「日本のために頑張ろう」と言って欲しかった。

●あと2歳年上だったら自分にキャプテンをやらせてもらいたかった。

 これら詳細は読めば判ります。ここでは省きます。

川口能活

 私は、選手が日本のために戦う必要はないと考えています。自分のために頑張って、その結果が良ければ我々日本国民は喜べばいいのです。悪い結果を批判する資格は、我々にない…と思います。(以下、「〜だ・〜である」調)

 でも川口のような、「古いタイプ」(本人談)の人間も、存在するのである。自己アピールではない、「チームとしての勝利」。

 これは、「オフェンス」対「ディフェンス」。

 これは、「もっと攻めたかった」対「もっと守って欲しかった」。

 これは、「前の方」対「後ろの方」。

 これは、「新しいタイプ」対「古いタイプ」。

 これは、「不純」対「純粋」。

 これは、「世界への自己アピールのための勝利」対「日本代表チームとしての勝利」。

 これは、「自分のために頑張ろう」対「日本のために頑張ろう」。

 これは、まさに…「キャプテン・前園真聖」対「川口能活」!!

 だから川口は「キャプテンをやりたかった」ともらした…「しこりが残ってもいい。いつかはぶつけなければならないのだから」…。

 本文全体を読めば、前園だけへの個人攻撃だと完全に断定することはできない。しかしながら私は、川口と前園の「勝利」という同じ目標への「関連付けの仕方」がまるで違うということを知った。こういう場合、「水」と「油」のように分離して、いとも簡単にチームそのものが破綻してしまう危険があるということを、今後の教訓にしなければならない。

 再び、様々な思惑を持った、個性の強い、優れた選手が代表に選ばれるであろう。監督は、選手の信頼を得て、代表チームの存在意義を説きつつそれを選手に理解してもらい、バラバラを「ひとつ」にまとめる労を惜しんではならない…(無理っぽそう…)。

 私は、川口が正しくて前園が間違っているということを言いたいのではない。代表選手は純粋でなければならないということを主張したいのではない。頭の中がどうであれ、結局は勝ちさえすればさほど問題は生じない。勝利は、双方に利益をもたらすのだから。「サッカーは生活のため」「代表チームに興味はない」という憎まれ口を叩く選手でも、秀でた能力さえあれば勝利に貢献することができる。思想でも思惑でも野望でもなく、代表の選考基準は「実力」のみのはずである(いささか理想論だが…「経験」「将来性」も含めた、大きい意味での「実力」)。

 前置きがすごーく長くなりましたが、私は是が非でも訊きたい。小倉隆史に…。

「あなたは何故、アトランタに行きたかったのですか?」

「あなたの思惑は、純粋ですか?」

「新しいタイプですか?古いタイプですか?」

「自己アピールですか?それよりもチームの勝利を優先しますか?」

「自分のためですか?日本のためですか?」

「…我々を喜ばせるためにサッカーをしていますか?我々ファンの存在意義って何々ですか?」

 少なくとも私は、あなたが活躍して喜ぶ姿を見ることができればそれだけで満足です(ケガしたことへの皮肉じゃありません、悪しからず)。

 でも、お願いです。訊かせて下さい、OGUの本音を…。

その、OGUのこたえ
(らしきもの)


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