OGU面冠者
2002.02.15 小倉隆史選手 応援HOMEPAGE 冠者133

Good Times & Bad Times

清水宏保・武田修宏・小倉隆史...
 清水宏保...次も出るね。ただ出るんでなしに、金メダル狙いで。自分の2度の滑りに満足していなかったようなので、もしあれで金獲っていたとしても、心底笑えていたかどうかは微妙っぽい。タイム=数字は絶対的な値ではあっても、早い遅いのランク付けなんてものは所詮相対評価でしかないんですから。1位っていうことは“その時点において”自分よりも良い結果を出したライバルがいなかったというだけのこと。トップの選手なんかよりももっとスゴい(過去の)自分を肉体が憶えていたとしたならば...憶えているが故、それをも超越せんと、自ずと理想は高くなっていきます。
 武田修宏が「もうW杯には出られないから」という理由で引退しましたよね。これはある意味とても正しい。自分の肉体と正直に向き合い、自ら己に下した結論...。
 小倉隆史...選手生活を続ける限りにおいては...“常に言葉として発しなくてもいいから”...代表とかW杯とか、ずっとずっと目標として掲げていて欲しい。いや、私が言わなくても当然そうであろうという確信に似たようなものものがあったりはするんですけど。
 他人からの恣意的憶測バリバリな“当てずっぽう”評価、もしくは周辺状況(わかりやすい言葉で言えば“運”)に左右される相対評価って、気まぐれだし、実は全くアテにはならない。所詮、一喜一憂するレベルでお終い...参考程度にでもなればまだマシな方。
 .....一番知りたくなくて、だけれども一番気になるのが、一生逃れることの不可能な、自分の自分に対する絶対評価。←これを以前からOGU面冠者では“真実”と呼んでおります。>
「事実」が目で見ることができる(もしくは目で見て判断できる)ものだとすれば、「真実」は人の心の奥底にあってなかなか見ることのできないもの...from冠者115
 プレーの際、アスリートが一番頼れるのは結局、自分自身(判断・肉体)。次が周囲の仲間。その次の3番目あたりが...応援者、かなぁ...。真実に少しでも近付きたくてこんなことしてますけど、いつも己の無力さを実感させられっ放しです。だからこそ逆にそれが継続の糧になっていたりもするんですけどね...。《2002.02.13》
吉原宏太・知内星護・小倉隆史...
 私は選手の口から語られるセリフが大好きです。記者の目による“評価”の文章文脈をわざわざ載せるくらいなら、選手のセリフをより引き立たせるような“ト書き”を目指した記事書けよ!とすら思います。
 今日発売の「Number」543号、吉原宏太...顔が怖いです。怖いっていうのは...「近いうちにストライカーとして大爆発する兆候」という意味で、です。数年前までのいわゆるカワイイ系では決して無い、鋭利な刃物のような殺気漂う畏怖感(大袈裟かな)。...実を言うと、昨年半ばあたりから、私は宏太が変貌を遂げつつあることに何となく気付き始めていて...オールスター、そして2ndの東京スタジアムで、それは確信へと変わりました。...2002年の吉原宏太は怖ろしい。
 選手のセリフを読んでいると、いつの間にか私自身の人生にも重ね合わせていることがよくあります。...高校2年の時の担任が国語の先生だったんですけど、「面白い読書感想文とは、自分の経験談を交えて書いたものだ」みたいなことをおっしゃっていたんです...文章を読み書きする上で、かなり影響された助言だったような気がします。私はサッカーの経験など皆無ですけど、選手と自分とをダブらせて、「うわー、おんなじようなトコあるなー」という発見が私自身を嬉しくさせたりもしています。
 知内星護.....高校時代、大学の受験勉強っていうものを全くと言っていい位、やらなかったんです。模擬試験の偏差値の低さにはただただ笑うしかなくて、高校3年の1学期の時点で一般受験は完全にあきらめていました。中間や期末などの校内定期テストで点取る要領はよく得ていたので、成績は結構良かった→評定平均値を武器に、“指定校推薦”という「合格が約束されている」枠を獲得して大学へ入学。...周囲の同級生は私より数ランク上の偏差値の人間ばかりでしたから、その差を少しでも縮めようと、私は毎日大学に通いました。勿論、講義はほぼ全て出席して、ノートもしっかり取りました。...テスト間際には死ぬかと思う位勉強して...なんてことをしていたら、4年間ではなく、3年間で卒業単位充足しちゃいまして...卒業時点での成績は何と「学部ベストテン」に入っていた、とのこと。.....
 吉原宏太...「ずっとずっと、負けたくない、とばかり思ってきたんですね。FWだったからなのだと思います。身長も低かったし、サッカーではいつでも一番下手クソだった。いっぺんでレギュラーになれた経験もないし、プロ選手にだってなれなかったかもしれない。そうなると、いつでも負けたくないという気持ちがスタートになりますね。そこからすべて、FWとしても人間としても、すべてが始まっている。人間、底っていうもんがあります。それがわかったところから、自分で這い上がるしかないと思えるんです」(Number543号)
 こういった優劣逆転現象をogumen.comでは「劣等感の勝利」と呼ばせていただきます。「劣等感から始まる優越現象」でも可。.....でも、まぁ.....宏太のエピソードはカッコ良いけど、知内さんのはちょっとねぇ...はっはっは...笑って誤魔化す.....
 そしてもうひとつ、吉原宏太のセリフで気になったのが...「いい時はあってもどん底もある。(中略)幸運のリズムを必ずつかんでみせる。最後に笑っているのは自分なんだ、と」(Number543号)...4年半前、やはりNumber誌上で、似たようなコト言ってたFWがいたなーと。またしてもダブらせてしまいました。...「今は、生涯最大の試練に立ち向かって、それを何とか乗り越えようとしている時期や思うんです。いつか“ああ、あの頃はしんどかったな”って笑える日が必ず来るんです」(冠者68/Number425号)...そうそう。それでいい。オレにも笑わせてくれぇ〜>OGU&宏太《2002.02.14》
あるいてゆこう
あるいてゆこう ...2001年12月7日撮影/加工:しりうちせいご


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